森林昆虫の食物連鎖で頂点に立つスズメバチは、他の昆虫には類を見ない
驚異的なスタミナを有する。これだけのスタミナは、いったいどこからくるのか?
スズメバチのスタミナ
★4〜5匹で1万匹以上のミツバチを4〜5時間程で噛み殺す。
★体重の1/4以上の重さの餌を咥え、1日に何度となく巣に持ち帰る事が可能。
★その移動距離は100kmにもなり、時速30km以上のスピードで飛ぶ事が可能。
1984年のある秋の日、野田市近郊の河川敷で
クヌギの木の近辺でオオスズメバチの巣を採集した。
その3日後、新たな巣を求め、同じ場所へ出向いたところ、外泊して
捕獲を逃れたと思われる住処を失った複数のスズメバチの死骸を発見した。
餌であるはずのクヌギの樹液があるにも関わらず、
なぜスズメバチは死んでしまったのか?
身近に刺されることなくスズメバチの生態観察を行うため、
研究室に巣を作らせ、その習性を細かく観察した。
観察を重ねた結果、巣にいる幼虫が分泌液を出し、
成虫が、その分泌液を摂取していることを発見した。
スズメバチの成虫は、狩りで得た餌は、
全て巣に持ち帰り幼虫に与えていることも発見した。
つまり、成虫と幼虫の間には餌のやりとりが成立していた。
この栄養交換と呼ばれる行動こそが、疑問を解く鍵であると
考え、スズメバチ幼虫の分泌液研究に着手した。
分泌液の最も特徴的なものは高濃度にアミノ酸を含み、しかも、特異なバランスを構成していることである。
スズメバチの驚異的な運動能力を支えるエネルギーは、樹液等の摂取だけでは説明が付かない。
スズメバチは、体内に多くの脂肪を蓄えていることから、この分泌液の主成分であるアミノ酸が
脂肪の代謝を促進しているとの仮説を立て、以後の研究をスタートした。
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有森 裕子(マラソン)
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三浦 雄一郎(登山家)
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